納税義務者の種類について教えてください

 

納税義務者の種類には、居住無制限納税義務者・非居住無制限納税義務者・制限納税義務者(特定納税義務者を除く)があり、どの納税義務者の種類に当てはまるかは相続人の住所や国籍、また相続した財産が国内財産か国外財産かで判断されます。例えば、長男の住所が日本にある際には、財産が日本国内でも国外でも、どの財産を得ても居住無制限納税義務者として相続税の納税義務が発生します(国籍は関係なし)。次男の住所がアメリカで、アメリカに国籍がある際には、取得した財産が日本にある財産のときには国内財産を得たので制限納税義務者として納税義務が発生し、取得した財産が海外のものである際には、国外財産を得たので納税義務は発生しません。また、三男の住所がイギリスで、日本国籍がある際には、取得した財産が日本にある財産のときには、国内財産を得たので非居住無制限納税義務者または制限納税義務者として納税義務が発生し、取得した財産が海外の不動産のときには、国外財産を得たので非居住無制限納税義務者として納税義務が発生します。なお、三男が昔から海外に住所を有していた際には納税義務は発生しません(被相続人・相続人ともに相続開始前から5年以上日本に住所を有していない場合)。
 財産が国内か国外にあるかは相続開始時にその財産がどこにあるのかで判断しますが、銀行の預金については預け入れている銀行の支店の場所が国内か国外かで判断します。例えば、国内にあるスイス銀行の預金は国内財産になります。また、株式はその株式を発行している法人の本社が国内か国外かで判断します。例えば、日本の証券会社に預けてある外国株式は国内財産になります。
 居住無制限納税義務者の際には相続税法上のすべての有利規定をうけることが可能となっていますが、非居住無制限納税義務者の場合には障害者控除の適用がありません。また、制限納税義務者の場合には未成年者控除・障害者控除の適用がなく、債務控除が可能である債務に一定の制限が加えられ、葬式費用は控除することが不可能となっています。

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